翌日、俺は父さんの仕事を手伝っていた。
俺の今の役は組長補佐でもある。
進藤さんほどではないけど、組長の仕事は大体やらされてる。
今日も煌星は現場、羅虎は情報管理か……。
「ボス、今日も花園叶恋の情報は入ってきてない」
「……そうか」
少しがっかりしたような父さん。
「……なぁ、なんでそんなに花園叶恋を気にかけるんだ?」
俺がそう言うと、ピタッと父さんと進藤さんの手が止まった。
ただの他人にそこまでしないだろ……。
「事件の詳細を口外されては困るからな。……それで探してるだけだ」
きっと嘘だろう。
父さんはわかりやすいから、そんな理由では人をさがしたりしない。


