お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「煌星……俺も、普段酒とか飲んだりしないし無になるしかなかった。けどこうしてふたりがいてくれて、分かち合える絆があって、弱った時はお互いに酒を飲んでこうしてこぼしあえる。ふたりには感謝してるよ」

「ふはっ、あの頃と変わらず律儀だよな颯は」

ゴクッとビールを飲んだ煌星。

「心配すんなぁ。俺も虎も、うちの組が神楽と戦うことになったとして、勝っても負けても颯のことは死ぬほど好きだからさ」

「っ……男に好きって言われても嬉しくない」

「ほんっとお前は可愛くねぇな……」

結局俺と煌星は深夜過ぎまで酒を飲み明かし、酔っ払った俺らふたりを酒が抜け起きた羅虎が介抱したのは言うまでもない。