他人に興味のなかった羅虎がここまで体を張って頑張ってるんだ。

俺だってなにか力になりたくなる。

早く羅虎の父親を見つけてあげたい……。

「あー考えてると頭痛くなってくる。颯、俺も料理手伝う」

「うん」

「にしてもさぁー?ほんと俺ら切れない縁なんだね」

ソファから俺と羅虎を見ながら呟いた煌星。

切れない縁……か。

「こうして一緒に過ごしてるとあの頃を思い出すよな。なんつーか、何も変わらないよな俺ら」

「……この先も変わることないのかな」

「颯……」

なに女々しいこと言ってんだろ俺。

だけど……敵の白銀組と神楽組が争ったとして、それでもこの絆は変わらないのかなってどうしても不安になるんだ。