お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「別に外出先の詮索は行ってないよ。そんなことしてたらキリないし」

「叶恋ちゃんも虎に会いたがってると思うし会いに行ったげなよ。きっと喜ぶよ」

……いいの、かな。

「けど俺……まだ、親父に会えてない。何も達成してないのにいいのかな」

「3日後地下室行くんだろ?その時会えたら会いに行けば?」

確かに……。

今はまだ、待つしかないのか。

潜入してからスマホのアルバムの叶恋を眺める毎日。

俺よりも意外と叶恋の方が写真撮るのは上手くて、おかげで毎日癒されてる。

あいつ変な所でJK発揮されるからな。

「はぁ……叶恋に会いてぇ……」

「颯〜虎が壊れてる」

「しょうがないから今日は俺が飯作るよ」

最初はこんな俺を見て驚いてた颯も、3週間目となればもう慣れたのかなんともなくて。