お隣のヤクザに要注意Ⅱ

「……行く。連れてってくれ、頼む颯」

「まかせて。……そういえば、花園叶恋の通ってる高校来週の土曜日文化祭あるんだね」

ピクッと俺の耳が反応した。

ずっとこの敷地内にいたから外の動きがわからなかったけど……そうか、もう文化祭か。

あいつ可愛いからな……メイドとか着んのかな。

いや、俺行けねぇのに変な虫ついてたらやばいって。

「もちろん行くだろ?だからその日は外出届け出してあるから安心して行きなよ」

「……え?」

来週の土曜日……叶恋に、会える?

「っ……だめだそんなの!」

思わずガタッと立ち上がった俺。

「ただいま〜……って、虎どしたの」

タイミング良く帰ってきた煌星。

俺らの様子を見て驚いてる。