お隣のヤクザに要注意Ⅱ

神様はなんて残酷なんだろうと思った。

「あれ?叶恋ちゃん?」

え?

拓真の口からその名前が出るとは思わなくて拓真の方を見れば、叶恋がいて。

叶恋は俺を見るなり目を見開いた。

高1の頃と変わらない容姿、セミロングくらいだった髪の毛はロングになってて、相変わらず可愛い天使のようだった。

「久しぶりだなぁ、叶恋」

「っ……集也」

叶恋の口から呼ばれた名前。

それだけでも嬉しかった。

だけど……俺はあの時最低なことをした。

今さら、関わるなんて無理だよな……。

……ほんとに無理かな。

今の俺ならきっと兄貴に勝てる。

あの日の弱い俺じゃない、叶恋のこと今度こそ守れるんじゃ……。