❆羅虎side❆

「なぁ虎、俺疑問に思うことあんだよね」

「疑問?」

神楽組に向かう車の中で煌星がそう言った。

「シュウさん、どうやってスパイ成功したんだろ。絶対相手に怪しまれね?」

あぁ、そういうことか。

「deathの静流さんいるだろ」

「うん」

「その人が、俺らの身元設定とか色々書かれた書類を神楽組に送って審査が通った。ま、言わば推薦的な感じかな」

「じゃあ俺ら実質神楽組に歓迎されてる?」

「そゆこと」

ほーと納得した煌星。

静流さんは俺ら白銀組の味方だけど、表向きはヤクザの案内人とされている。

静流さんの信頼度は高いから、神楽組もすんなり了承してくれたんだろうな。

にしても……。