厨房におけるエルの居場所は、最初に用意された樽の上。体力が戻ってきたということもあり、大人が見ている限りは、魔道コンロに近づいてもいいという許可も出た。
「んー、いいお味、ですよ!」
塩胡椒と香辛料を入れて味を調整。なにしろ百人分なので鍋も大きい。塩をお玉ですくうとか、前世でもやったことはなかった。
いいお味と言いつつ、エルは味見をしていない。まだ味覚が戻っていないので。
「誰かお味見してください!」
味見を任せるのは今日の調理当番だ。味覚が戻るまでは、これもしかたのないこと。エルの言葉に、ロドリゴが味見をする。ぐっと親指と人差し指で丸を作った。予想通りおいしかったらしい。
「ロドリゴ様、この辛いの、いっぱい買える?」
「ああ。商人が持ってきてくれる。王都まで行けばすさまじい値がつくが、ここではそうでもないな」
「んー、いいお味、ですよ!」
塩胡椒と香辛料を入れて味を調整。なにしろ百人分なので鍋も大きい。塩をお玉ですくうとか、前世でもやったことはなかった。
いいお味と言いつつ、エルは味見をしていない。まだ味覚が戻っていないので。
「誰かお味見してください!」
味見を任せるのは今日の調理当番だ。味覚が戻るまでは、これもしかたのないこと。エルの言葉に、ロドリゴが味見をする。ぐっと親指と人差し指で丸を作った。予想通りおいしかったらしい。
「ロドリゴ様、この辛いの、いっぱい買える?」
「ああ。商人が持ってきてくれる。王都まで行けばすさまじい値がつくが、ここではそうでもないな」


