辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ロドリゴが、今度は賛成してくれなかったので、エルはむくれた顔になった。野菜を切らねば、スープが作れないではないか。

「……よし、俺が切ってやろう」
「ロドリゴ様、切れる?」
「おう。俺も、料理当番はするからな」

 エルは目をぱちぱちさせた。

 ロドリゴも、料理当番をするって、本気だろうか。でもまあ、包丁を握らせてもらえないのなら、ロドリゴにやってもらおう。

「骨、煮る、です。ことこと、する」
「わかった。骨を煮るんだな?」

 けれど、ロドリゴは、そんなことには頓着していないらしい。エルの言う通り、ことことと骨を煮込んでいる間に野菜を下ごしらえする。

 エルの目の前で、包丁を取り上げたかと思ったら、意外にも鮮やかな手つきでジャガイモの皮を剥き始めた。