辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「それ、欲ちい」
「骨だぞ?」
「いりゅ」

 エルは、骨をもらうと、それを調理台の上に置いた。背が届かないので、よいしょと手を伸ばす。それからきょろきょろと見回し、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎをゲット。

「切りましゅ」

 舌が回っていないというのに、切りたいだなんて、ロドリゴに馬鹿にされるだろうか。だが、ロドリゴはエルを止めるつもりはないようだった。

「切る? 切るのか?」
「はい。切ります」

 今度はちゃんと言えた。自分で料理すればいいのだ。自分好みの味付けで。

(もしかしたら)

 エルは料理の味がしないのは、この家の人達とエルの味覚が合っていないという可能性もある。この家の人達は十分おいしいと思っているけれど、エルだけおいしいとは思えないそんな状況。

「エル、自分で切れる」
「それは許可できないなー……危ないからな?」