辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 それから同じテーブルについている人達が紹介され、別のテーブルに移る。一人、不満そうな顔でこちらを見ているのが気になった。

「アルド、どうした?」
「いいえ、なんでもないっす」

 アルドと呼ばれた騎士は、ロドリゴに見つめられて首を横に振った。エルにだってわかってしまうぐらい、不満そうな顔をしてたのに。

「あー、アルドはな、王都から来た騎士なんだ」
「おーと?」
「王様が住んでいるところだな。ここからはどえらい距離があるぞ」

 王様が住んでいるところって、そんな大雑把な説明を求めていたわけではないのだが。

 遠いところから辺境伯家に来ているあたり、よほど腕が立つのか。別の理由があるのか。

「よろしく、お嬢さん」
「エリュ、おじょうさんじゃない」
「……そう?」