辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 手をつなぐ宣言なんかしてどうするのかと思っていたら、扉の外にラースがいた。メルリノも、外で待っている。

「ふふん、今日、最初にここに来たのは俺だもんな!」
「明日は一時間早起きすることにしよう」
「僕も僕も」

 ラースの発言に「え」と思っていたら、メルリノまで一時間早く起きる宣言を始めてしまった。そこで同調するのはどうなのだ。睡眠時間を削るのはよろしくない。

 ハロンと手を繋いでいないほうの手を、エルはぴしっと上げた。

「あしたは、らしゅにぃに。あしたのあしたは、めりゅにぃに」

 早起きするより、順番を決めてしまった方がよほど楽。エルの提案にラースはぽんと手を打った。

「エルは、賢いな! そうしよ!」
「喧嘩になるよりいいかもしれませんね」

 メルリノも賛成してくれて、ようやく朝食に向かうことになる。先頭を行くのは、エルと手を繋いだハロン。