辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 エルに合わせて新しく作られたのか、下着は新品、肌触りもとてもよかった。そして、その上から白いブラウス、茶色のワンピースを重ねて着せつけられる。

 スカートの下には、ワンピースと同じ生地で作られたズボンのようなものを履かされた。これで、転んでも淑女としての嗜みは失わないですむらしい。

 髪の毛は、両耳の上で結わえられた。いわゆるツインテールの形だ。

「エル、着替え終わった?」

 扉の向こう側から声がする。どうやらハロンらしい。エルは、メイドの顔を見上げた。

「おすみですよ、ハロン様」
「よし、行こうか。可愛いなあ、エルは今日も可愛い」

 メイドが返事をするなり、扉がバンと開かれた。入ってきたハロンは、満面の笑みでエルに抱きついてくる。

「兄さん、俺とエルが手を繋ぐから」
「ちっ、先を越されたか!」