膝の上からハロンを下ろした父は、立派な椅子の背もたれに背中を預けて嘆息した。
「俺は、あの子を引き取ってもいいと思っている。ロザリアも賛成してくれているしな。だが、あの子の気持ちもあるだろ?」
先ほど、顔を合わせた瞬間、泣きだされたことを思い出したらしく、父は渋い顔になった。
ガタンと音がしてジャンの方に目をやれば、机の上にうつむいている。肩が震えているのは、どうやら笑っているらしい。
「――おい、ジャン。お前、笑ってるだろ」
「いえ、笑っていませんよ」
「どうせ、俺は子供には泣かれる」
父はむくれた顔になった。
縦横共に大きく、日頃魔物と騎士達しか相手にしていない父は、幼い子供と顔を合わせると泣かれてしまうことが多い。城下町には何人か幼い子供もいるが、最初のうちは絶対に泣かれるため、初対面の子供の相手が少し苦手ではあるのだ。
「俺は、あの子を引き取ってもいいと思っている。ロザリアも賛成してくれているしな。だが、あの子の気持ちもあるだろ?」
先ほど、顔を合わせた瞬間、泣きだされたことを思い出したらしく、父は渋い顔になった。
ガタンと音がしてジャンの方に目をやれば、机の上にうつむいている。肩が震えているのは、どうやら笑っているらしい。
「――おい、ジャン。お前、笑ってるだろ」
「いえ、笑っていませんよ」
「どうせ、俺は子供には泣かれる」
父はむくれた顔になった。
縦横共に大きく、日頃魔物と騎士達しか相手にしていない父は、幼い子供と顔を合わせると泣かれてしまうことが多い。城下町には何人か幼い子供もいるが、最初のうちは絶対に泣かれるため、初対面の子供の相手が少し苦手ではあるのだ。


