捜索隊が見つけたのは、魔物に襲われ、横倒しになった馬車と、食い散らかされた馬と人間の遺体だった。残された服や持ち物から判断するとどうもまともな人種ではなかったようだという報告はラースも聞いている。
エルを誘拐してきた犯罪者だったとしても、本人達が話すことができないのだから、これ以上はどうしようもない。
「ねえねえ、いいだろ父上! 俺、妹が欲しかったんだってば!」
いつの間にか父の膝の上に載るようにして、ハロンはすっかり甘えた声を出していた。
「ハロン、そこまでにしとけって。父上も悪いようにはしないさ」
と、ハロンを父から引きはがそうとしていたら、そっと扉がノックされた。入室の許可を得て入ってきたのは、メルリノである。
「おう、メルリノ。どうした?」
「ええと、父上。あの子――エルのことで」
「お前もか」
「家の子にしてください」
エルを誘拐してきた犯罪者だったとしても、本人達が話すことができないのだから、これ以上はどうしようもない。
「ねえねえ、いいだろ父上! 俺、妹が欲しかったんだってば!」
いつの間にか父の膝の上に載るようにして、ハロンはすっかり甘えた声を出していた。
「ハロン、そこまでにしとけって。父上も悪いようにはしないさ」
と、ハロンを父から引きはがそうとしていたら、そっと扉がノックされた。入室の許可を得て入ってきたのは、メルリノである。
「おう、メルリノ。どうした?」
「ええと、父上。あの子――エルのことで」
「お前もか」
「家の子にしてください」


