辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「私の娘でございます。行方不明になりひそかに探しておりました」

 はっとロドリゴが鼻で笑ったのがエルの耳にも届いた。王の前だというのに、そんなことで大丈夫なのだろうか。実際、この様子を見ている貴族達ははらはらとしているようだ。

「ひそかに、ねぇ……」
「何が言いたい?」

 立ち上がったエスパテーラ伯爵は、眉を上げたロドリゴに向かって振り返った。ここが、王の前だというのに、その態度は問題ないのだろうか。

 睨むような視線を向けられ、エルはロドリゴにしがみついた。絶対に、あの人とは一緒に行きたくない。

「陛下、私がこの娘を保護した時には、長期間ろくに食事をしていないようでした。こちらに医師に診察させた結果をお持ちしました」