ラースが顔を寄せてくる。人好きのする笑みを浮かべた彼は、青い目をきらきらとさせていた。エルレインに興味を持っているらしい。
「兄上、そんなに顔を寄せちゃだめです」
「ラス兄さんもメル兄さんも、そこまでにしといたら? この子、困ってるみたいに見えるぞ」
兄二人をぞんざいに呼んだハロンは、十二、三歳というところか。
「えりゅれいい」
「エリュレイ? 変わった名前だなー」
「えりゅれいいい!」
ああ、やっぱり舌が回ってない。自分の名前すらまともに口にすることができないなんて。
寝たり起きたりしている間に試してみたのだが、この身体、どうやら舌が上手に回らないようなのだ。エルレインは五歳だけれど、年齢の割に小柄なのは、たぶん実家でろくな扱いを受けていなかったからだろう。
(あれが、夢じゃなくて本当にあったことだとしたら、だけど)
「兄上、そんなに顔を寄せちゃだめです」
「ラス兄さんもメル兄さんも、そこまでにしといたら? この子、困ってるみたいに見えるぞ」
兄二人をぞんざいに呼んだハロンは、十二、三歳というところか。
「えりゅれいい」
「エリュレイ? 変わった名前だなー」
「えりゅれいいい!」
ああ、やっぱり舌が回ってない。自分の名前すらまともに口にすることができないなんて。
寝たり起きたりしている間に試してみたのだが、この身体、どうやら舌が上手に回らないようなのだ。エルレインは五歳だけれど、年齢の割に小柄なのは、たぶん実家でろくな扱いを受けていなかったからだろう。
(あれが、夢じゃなくて本当にあったことだとしたら、だけど)


