辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 苦しいなと思っていたら、隣に座っているラースの脇にある包みがかたかたと揺れている。

 これは、もしや。中身は、辺境伯領の特産物ではなく、ジェナとベティが一緒に来ているのだろうか。ラースの方を見たら、唇の前に指を立てられた。しばらく、内緒にしておきたいらしい。

 ロドリゴもロザリアも中身が何か知ってはいるのだろう。そうでなかったら、彼らはラースを止めたはず。

 王宮に入ると、いったん控室のようなところに通された。それから、頃合いを見て改めて今日の会場へと向かう。

 王宮の大広間には、たくさんの貴族たちが集まっていた。

 入口を入った正面には、一段高くなったところに玉座が据えられ、そこに国王夫妻が腰を下ろしている。

 赤いじゅうたんの敷かれた中央を開けるようにして、貴族達は左右に別れて立っていた。