辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 王妃とはあれから何度か顔を合わせているから、たぶん、審査はもう終わっているのだろう。最初に顔を合わせた日、「エルの後ろ盾になる」と言ってくれていたし。

「お父様、素敵ね?」

 今日のロドリゴは、いつものような動きやすいラフな服装ではなく、ぴしっとした正装に身を包んでいた。

 黒地に銀で刺(し)繍(しゅう)の入っている長い上着。白いシャツの襟にも刺繍が施されている。

 背が高く肩幅が広いから、今日の彼はいつも以上に堂々として見えた。少々こわもてなところが逆に、華やかさを際立たせているみたいだ。

 ロザリアは、紺色のシックなドレスを選んでいた。よく見れば、彼女のスカートの裾に施されている刺繍は、ロドリゴの上着と同じ意匠である。夫婦で装いを合わせるのは、仲の良さの証明だ。