辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「ロザリア――私も、この子の後ろ盾になるわ」
「お願いね」

 大人達の話が終われば、楽しいお茶の時間だ。エルの前にも、ティーカップとお菓子が運ばれる。

「エル嬢、今のお料理のレシピ、もらえるかしら?」
「はい、王妃様」

 チキンカツとタルタルソースのサンドイッチなら、体力勝負の騎士達も物足りなさを覚えないですむだろう。

 とりあえず、王妃の前で大きな失敗をしなかったことには安堵した。

 チキンカツとタルタルソースを挟んだコッペパンは王妃のお気に入りの料理になったらしい。



 ◆ ◆ ◆



 ロザリアが女性達の間でエルの置かれていた境遇について噂を広めている間、ロドリゴはロドリゴで暗躍していたらしい。らしいというのは、ロザリアとは違ってエルはその現場にいることを許されなかったからである。

 王都に滞在すること一か月。ついにその日がやってきた。