辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「おいしいわ。エル、やっぱりあなたは天才ね!」
「よかった!」

 半分に切り分けたサンドイッチを、ロザリアは休むことなく食べ終えた。侍女達がじっとその様子を見守っている。毎回これでは、王族の食生活は、とても不便に違いない。

「では、私も」

 少し待って、毒の影響が出ていないことを確認してから、王妃も口に運ぶ。小さく上品に齧ったところで目を見開いた。

「おいしいわ! きっと、これなら騎士団の騎士達も喜ぶわね」

 豚でもなく牛でもなく鶏肉を選んだのは、王都の騎士団で鶏モモ肉の唐揚げが人気だと聞いたからである。どうせなら、胸肉だって使いたい。それに、浄化魔術を使える人がいれば、卵を浄化して、マヨネーズも作り放題。

 エルのタルタルソースは、マヨネーズに茹で卵、玉ねぎ、ピクルスを加えたもの。

 マヨネーズを一から作るのはとても大変だけれど、体力自慢の騎士達ならば問題ないはずだ。