「私とあなたのお付き合いだけれど、毒見はさせていただくわ」
「お願いね。何かあったら困るもの」
バスケットから取り出しされたカツサンドを、王妃の侍女が目の前で半分に切り分け、二つの皿に乗せた。王妃が先に片方の皿を取り、そしてもう片方をロザリアが手に取る。
「お母様?」
いったい何をしているのかと思って問いかけたら、ロザリアは何でもないというように笑った。
「王族の口に入るものはね、毒見が必要なの。こうして一つのサンドイッチを分け合えば、毒が入ってないって証明できるでしょう?」
なるほど、と納得した。一つのサンドイッチの片方にだけ毒が入っているという可能性を考えているわけか。切り分けたものを王妃が選び、残された方をロザリアが食べれば、その危険性を回避できるわけだ。
ロザリアは、サンドイッチを一口齧ると「うーん」と唸った。王妃が身を乗り出す。


