辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 辺境伯領では高級食材フェザードランを使って作るが、王都では普通に鶏を使うそうだ。醤油ベース の味付けはそもそもこちらには存在しなかったから、目新しい料理として歓迎されているようだ。

「そうだわ、お願いしていた料理はどうなったかしら?」

 目を見張ったエルの様子が王妃には微笑ましく映ったようで、エルをにこにこと見つめている。

「用意、しました」
「ロザリア、早く見せてちょうだい」

 待ちきれない様子で、王妃はロザリアをせかす。苦笑いしたロザリアは、バスケットを運ばせた。朝、エルが調理したものが入っている。

 取り出したのは、コッペパンの形に焼いてもらったパンに、チキンカツを挟んだもの。タルタルソースも用意した。

(タルタルソースは大変だったな……)

 と、ちょっぴり遠い目をしていたのはここだけの話である。なにせ、マヨネーズを手作りするところから始めなければならなかったので。