辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

『今度王都に店を出そうと思っている。客となるのは限られた人だけだけれど』

 という言葉と共に差し出された蜂蜜クッキーに、彼女達が夢中になっているというのもあるかもしれない。

 

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 その日のお茶会は、特別だった。

(……大丈夫かな……)

 馬車に揺られながら、エルは遠い目をした。今朝は朝から忙しかった。王妃から、エルがレシピを作った料理を献上するようにと依頼があったので。

 出かける支度をする前に厨房に駆け込み、王都の屋敷で働いている料理人達の手も借りて、なんとか準備することができたけれど、王妃が気に入ってくれるかどうか。

 三兄弟も一緒に乗り込んでいるのは、彼らは王宮騎士団の稽古に参加するかららしい。

「あ、僕は、王宮の図書館に行かせてもらいます。調べたいことがあって」
「メルにぃには、騎士団には行かないの?」