辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 最初の三日間は、お尻や裏腿の皮膚がずる剥けになったのは内緒である。毎晩、ロザリアに治してもらっていた。

 だんだん慣れてくるそうで、帰りはそこまでひどくならないのではないかという予想だった。その予想が当たることを祈りたい。

「お尻が痛くなるのは困るわ」

 と、イレネ。貴族の娘であるイレネにとっては、長時間馬に乗るというのは想像つかないようだ。王都までの旅についてエルが語るのを、目を輝かせて聞いてくれた。

 こうして、新しい友達ができたお茶会は無事に終了した。彼女達は普段王都で暮らしているそうだから、また会う機会があるかもしれない。

 この茶会だけではなく、ロザリアはあちこちエルを連れて歩いた。そうしながら、貴族の女性達の間に噂をばらまいている。

 保護された時、ボロボロだったこと。どう見ても栄養が足りていなかったこと。魔物の跋扈する森に一人捨てられていたこと。