「ミルクを出す牛さんがいないから、ミルクモーのミルクを飲むの」
なにしろ、辺境伯領は魔物が多い。
普通の牛は、魔物の恐怖によるストレスから、どれだけ大事に育ててもミルクを出せなくなるらしい。
ミルクモーは比較的温厚な魔物で、辺境伯家の敷地内――とはいえ、屋敷からも城下町からも離れた場所――で飼育されている。
だが、王都近郊で魔物であるミルクモーを飼育するというのは、自殺行為だそうだ。王都近郊では、王宮の一角で、ごく厳重に管理された上で王族用のミルクを賄える分だけ飼育されているそうだ。
「辺境伯領って、すごいのねえ……私も遊びに行けるかしら?」
「来てくれたらエルも嬉しいけど、馬にたくさん乗らないといけないから、お尻が痛くなるの」
イレネが身を乗り出すけれど、エルは首を横に振った。
なにしろ、辺境伯領は魔物が多い。
普通の牛は、魔物の恐怖によるストレスから、どれだけ大事に育ててもミルクを出せなくなるらしい。
ミルクモーは比較的温厚な魔物で、辺境伯家の敷地内――とはいえ、屋敷からも城下町からも離れた場所――で飼育されている。
だが、王都近郊で魔物であるミルクモーを飼育するというのは、自殺行為だそうだ。王都近郊では、王宮の一角で、ごく厳重に管理された上で王族用のミルクを賄える分だけ飼育されているそうだ。
「辺境伯領って、すごいのねえ……私も遊びに行けるかしら?」
「来てくれたらエルも嬉しいけど、馬にたくさん乗らないといけないから、お尻が痛くなるの」
イレネが身を乗り出すけれど、エルは首を横に振った。


