辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 次の質問を待って身構えたけれど、イレネはにっこりとしただけだった。気負っていた分、拍子抜けである。

「ねえねえ、このお菓子はどう?」
「とってもおいしい。このクリームが特においしいです」

 イレネとは別の女の子が声をかけてくれる。クッキーを食べ終えた今は、生クリームで飾られたミルクプリンのようなお菓子を食べているところだ。

 大人達とは別のテーブルに集まっている子供達は、皆エルに興味津々だ。友達を増やすのにいい機会だと思っているのかもしれない。

「これはね、ミルクモーのミルクで作った生クリームを使っているのですって。ミルクモーのミルクはなかなか手に入らないってお母様が言ってたわ」

 このお菓子に使われていたのは、ミルクモーのミルクだったらしい。どうりで覚えのある味である。

「辺境伯領では、毎日ミルクモーのミルクを飲みます」
「本当に?」