辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 と、ロドリゴが注意を促したけれど、彼の目も笑っているから、見逃してもらえたようだ。

 昼食を終えてから、貴族街の方へと足を向ける。貴族街は、貴族しか買い物をすることは許されていないらしい。

 たいていは、屋敷に出入りの商人を越させ、注文するというのが貴族の買い物の仕組みなのだが、ここ何年かの間にこうして店を構える者も出てきたそうだ。

(王様とかも、お忍びで買い物に来るのかな……)

 馬車は、適当に止めておいて、ぶらぶらとするのが王都にやってきた貴族の間で最近はやっているというのも合わせて教えてもらった。

 たしかに日頃は領地で暮らし、特別な時だけ王都に出てくる貴族もいるから、こうやって街中を観光するのも楽しいかも。

 今日は天気がいいからか、連れだった人達がゆったりとした足取りで歩いている。

(平民の人が多い場所と比べると、歩いている人はゆっくりかなぁ……)