辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 部屋の家具は、皆、背が低いもの。天蓋付きで、ずっしりとしたカーテンに囲まれているベッドは、小さな子供用のものだ。

 それに勉強用の机も、テーブルも、子供の大きさに合わせてある。どれも淡い色合いで統一されていて、お嬢様の部屋という雰囲気がぴったりだった。

(きっと、ラスにぃには、二人の面倒を一生懸命見ていたんだろうな)

 ラースが弟達の面倒を見ていた様子を想像すると、ほっこりしてしまう。

 もちろん着いた日はぐっすりと眠り、翌朝は元気に活動開始である。

「あれれれ!」

 朝起きた瞬間、思ってもみなかった光景に出くわし、エルは思わず大声をあげてしまった。

「どうした?」
「問題発生か?」

 両隣の部屋にいたラースとメルリノが飛び込んでくる。二人に遅れること三十秒、メルリノの隣にいたハロンもやってきた。

「来ちゃった」

 エルの目の前にいるのは、ジェナとベティである。