辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 言われているのは厳しいことのはずなのに、ロザリアを見ていると大丈夫だという気になってくるから不思議なものだ。



 王都の屋敷は、辺境伯領の屋敷とは違い、優美な作りのものだった。もともとは、ロザリアの生家が持っていた建物だそうだ。

 白く優美な建物に、赤い屋根。窓の枠には金の塗料が塗られ、遠くからでも輝いている。玄関の扉には、精緻な彫刻が施されていた。

 庭園も、前世なら公園と思ってしまうほどの広さがある。王都にこれだけの屋敷を持つことができるなんて、辺境伯家はエルが思っていた以上に裕福なのかもしれない。

 エルに与えられたのは、辺境伯夫婦の隣の真上にあたる部屋だった。ここは、もともと子供部屋として使われていた部屋なのだとか。

 三兄弟が幼い頃は、ここで三人で遊ぶこともあったらしいが、今はエルの部屋。いつ指示を出したのか、エルが使いやすいように改造されていた。