辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 そういえば、三兄弟は父上、母上と呼んでいる。お父様お母様呼びされたいという願望があったのかもしれない。

「……お父様、お母様」

 頭をふわふわとさせたまま、素直に呼んでみる。

 胸がぽかぽかとしてきて、自分でも驚いた。今まで、ロドリゴやロザリアのことは大好きだったし、家族に限りなく近い位置にいると思っていた。

 だが、現実にお父様、お母様と呼べるとなるとますますふわふわしてきてしまう。

「いいわ、いいわ……! 王都に行ったら自慢しなくちゃ!」
「ロザリア、連れ回すのはほどほどにしておけよ」
「わかってるわよ。我が家にとって大切な人に招待された時だけにするわ! こんな可愛い子、連れて歩いて誘拐されてしまったら大変だもの」

 ロザリアは大真面目だが、そこまでだろうか。

 けれど、心配されるのは悪い気はしなくて、やっぱりふわふわとした気持ちになってしまうのだった。