辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「こうしておいたら、寝てしまっても安心だからな。俺の馬が一番安定しているんだ、我慢してくれ」
「ロドリゴ様がそう言うなら、我慢する」

 実際、いつも以上に早起きをしているので、まだ眠くて仕方ない。馬の上で眠り込んで、落ちてしまったらシャレにならない。

 一人で馬に乗れるわけでもないし、おとなしくロドリゴの言う通りにしておこう。

「馬に慣れたら、俺とも乗ろうな!」
「僕が先ですよ、兄上」
「俺も俺も! 順番!」

 一緒に馬で行く三兄弟は相変わらずだ。もう少しエルが乗馬に慣れて、ロドリゴ以外の人と同乗しても問題なくなったら、誰の馬に乗るかで今以上の大騒ぎになりそうだ。

「じゃあ、行ってくるわね!」
「行ってらっしゃいませ!」

 機嫌のいいロザリアの声が出発の合図となった。