辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 新たに材料をはかりながら、ラースが唸った。

「よっつ作っちゃう?」
「いっとくか! 使った分の材料は、俺がジャンに報告しておいてやるよ」

 ドライフルーツとナッツのパウンドケーキの次は、紅茶入りのパウンドケーキ。茶葉の香りがいいアクセントになる。

 それから、刻んだチョコレートを入れたもの、柑橘類の皮で作った柑橘ピールを混ぜこんだものとどんどん生地を仕込む。
さすがに数が多いので、ラースがオーブンを温める。

「ジェナ、ありがとうね」

 最初の一個を焼いてくれたジェナにお礼を言ったら、嬉しそうにぱたぱたした。

「ベティも」

 まな板の上にいるベティは、チョコレートや柑橘類の皮で作った柑橘ピールを細かく刻んでくれた。ベティも大活躍である。

「幸せの匂いがするなー。俺、エルが妹になってくれて本当によかったと思うんだ」
「ラスにぃにの妹になれて、エルも嬉しいですよ」