辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

「エルが心から宿らせたいって思わないと宿らせられない気がするんだよ。それなら、もうちょっと大人になってから、エル本人がそうしたいと思ったらやらせればいい。子供に頼らなければならないほど、うちの連中は弱いわけじゃないからな」

 まだ、エルは幼い。

 この地で暮らしている間に、魔物討伐にエルの力を借りることも出てくるかもしれないけれど、前線での協力を求めるのは、十歳を過ぎてからだ。ラースもメルリノもハロンもそうしてきた。

「それにしても、我が家の料理がとてもおいしくなっていたのには驚いたわ」
「それもエルのおかげだな」

 たぶん、とロドリゴは続けた。エルの親は、エルの精霊具師としての力を知らなかったのだろう。知っていたら、あんな風に捨てたりはしなかったはず。