辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

だが、どうにもこうにも訳ありらしい。家で引き取ると聞いた時には驚いたけれど、女の子が増えるのならそれも悪くはないな、と思ったのだ。

 あともう一点。エルと直接顔を合わせた時理解した。彼女は、どう見ても平民ではない。貴族の娘だ。

 ――でも。
 エルと同じ年頃の娘を持つ貴族にそれとなくあたってみたけれど、娘が行方不明になったという話は出ていない。もしかしたら、誰かの隠し子なのかもしれない。

「それより、問題はエルちゃんの能力よね」
「精霊具を作れる者はそういないからな」

 ロドリゴと同じ部屋で過ごすことのできる時間はさほど多くないから、その時間は大切に使わなくてはならない。話したいことも、話さなければならないこともたくさんある。

「使い方によっては、騎士団の戦力向上にも繋がる」
「問題はそこなのよね」