辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 城の中に使っていない部屋はいくつもある。そのうちの一つが、クッキー専門の厨房に改造されることになった。

「ロザリア様、本当にいいの?」
「もちろんよ。我が家にとっても、悪い話ではないしね」
「そう?」
「ええ。ミルクモーのミルクも、ブラストビーの蜂蜜も、王都ではとても高級品よ。もちろん両方入手できるおうちもあるでしょうけれど」

 入手できる家にしたって、ここまで大胆に使うのは難しいはず。ブラストビーの蜂蜜をこんなにじゃぶじゃぶ使える辺境伯家の方がおかしいのだ。

「ブラストビー、困らないかな? もっと蜂蜜いる?」
「そうね。今までよりはたくさんもらわないとねぇ……でも、蜂蜜を取りつくすような真似はしないわ」