辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 たしかに材料は、このあたりで取れるもの。王都まで持っていくのは大変だし、王都に持って行った先で菓子に加工するとなればもっと大変だ。

 ロザリアがここに厨房を作りたいというのも納得だった。

「我が家の店でしか買えないとなると、貴族の奥方の間での影響力が大きく変わるのよ」

 と、ロザリアはにやり。あれだ、前世の言葉で言うなら貴族の奥方同士のマウント合戦に必要なのだ。
 今現在、すでに辺境伯家には一定の影響力がある。それをさらに大きくしたいということなのだろう。

 新たな騎士の派遣依頼だったり、援軍を求める時だったり、辺境伯家の影響力が大きくて困ることはない。

「クッキーなら、ミルクやバターをそのまま運ぶより日持ちするし、わが領で作れば、新しい特産品にもなるし」

 辺境伯夫人ともなると、ここまで考えねばならないようだ。