辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ロザリアの手を引こうとしたら、彼女はエルの顔を見た。そして、そっとエルを椅子に座らせてくれる。

「あなたは賢いから、私の言うことはある程度理解できると思うの」
「はい、ロザリア様」

 エルは両膝をそろえてぴしりと座った。

 ロザリアの話を聞きますよという体勢だ。エルがその姿勢になったのを見ると、ロザリアはうんとうなずいた。

「私の仕事はね、王都でいろいろな人と会って話をすることなの。我が家にとって役に立ってくれそうな人を探したり、我が家に害を与えようとする人を先に見つけ出したり」
「社交上のお付き合い、わかります」

 エルはうんとうなずいた。ちゃんと知っているのだ。

 ここで上手に立ち回れるか否かによって、家が今後繁栄を迎えるか没落に向かうのかが決まってしまう。

 重々しい顔でうなずいたエルを見てロザリアは、口元をほころばせた。