辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ミルクモーのミルクやそのミルクから作った乳製品は、王都でも人気だが、なかなか手に入らないというのは今まで何度も聞かされている。

「それが、クッキーになっているのよ。しかも、おいしいの。売り物にしたいと思って当然でしょう?」
「だがなー、エルにひたすら焼かせるわけにもいかんし、厨房を占領されるのも困るぞ」

 と、ロドリゴは渋い顔になった。

 たしかに、売り物にするとなると、ある程度の量は作らないといけないわけで、その度に厨房を甘い香りだらけにするわけにもいかない。

「なら、工場を作りましょう。工場というより、クッキー専門の厨房かしら」
「おいおいおい。そこまで大事か?」
「ええ、大事」

 ロドリゴの言葉に、ロザリアはしっかりうなずいた。エルは青ざめた。

 なんだか、大変なことになっているらしい。