辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ある程度は騎士団員に手伝ってもらうにしても、バターを練り、他の材料と混ぜ合わせて生地を作り焼き上げる。この工程だけでかなりの大事だ。

 それに、エルが一人で使っていい加熱器具はジェナだけだし、ジェナでクッキーを大量に焼くのは限界がある。一応、側にいるジェナに目を向けてみたら、ぷるぷると震えていた。やっぱり駄目っぽい。

 ついでに隣でベティも震えていた。ベティは今は関係ないのに。

「でも、ミルクモーのバターに、ブラストビーの蜂蜜を使ったおいしいクッキーを、王都に出さないわけにはいかないわ」
「あー、奥方達とのお茶会、だな」

 ロドリゴは領主だけあり、ロザリアが何を考えているのか瞬時に理解した様子だった。

「ええ。蜂蜜はともかく、乳製品は、王都ではなかなか手に入らないもの」