アルドの婚約者は、王都で待つという選択肢ではなく、辺境伯領に嫁ぐという選択肢を選んだらしい。ここは魔物が出て危険な地域だということを差し引いても、実家を離れて遠くまで嫁ぐのだからたいした決断力である。
「アルドにはもったいない……」
「その感想はどうなんですかね、お嬢さん!」
エルの知っているアルドは、わりとやる気がないので、しっかりした女性が彼と結婚してくれるのなら、それでいいのかもしれない。
「お嫁さん来たら、お祝い、作るよ」
「本当に? お嬢さんの菓子は美味いって、彼女も喜んでいたっす」
エルが送るようにおすそ分けした蜂蜜クッキーが、アルドの婚約者の気持ちを動かしたのなら悪くはなかったのかもしれない。アルドがあのままでは、きっと彼は近いうちに大けがをするか下手をしたら命を落としていただろうから。
「ちょっといいかしら」
「アルドにはもったいない……」
「その感想はどうなんですかね、お嬢さん!」
エルの知っているアルドは、わりとやる気がないので、しっかりした女性が彼と結婚してくれるのなら、それでいいのかもしれない。
「お嫁さん来たら、お祝い、作るよ」
「本当に? お嬢さんの菓子は美味いって、彼女も喜んでいたっす」
エルが送るようにおすそ分けした蜂蜜クッキーが、アルドの婚約者の気持ちを動かしたのなら悪くはなかったのかもしれない。アルドがあのままでは、きっと彼は近いうちに大けがをするか下手をしたら命を落としていただろうから。
「ちょっといいかしら」


