辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

(……幸せ、だなぁ……)

 大好きな家族――に限りなく近い人達――と、食卓を囲む。エルも手伝った料理をおいしいと皆で食べる。なんて幸せなんだろう。

「ロザリア様、おいしい?」
「ええ、とっても。エルちゃん、やっぱりあなたこのまま家の子になっちゃいなさいよ」

 ロザリアに誘われて、エルは目を瞬かせた。

 今まで何度もロドリゴも三兄弟も誘ってくれた。だが、今まで返事をしなかったのは、ロザリアと顔を合わせていなかったから。

 ロザリアがエルを歓迎してくれない可能性だってあったし、そこで返事をしてしまうことはできなかった。

 ――でも。

 エルは首を振ってしまった。

 ロザリアが誘ってくれたのは、嬉しい――でも。

 頭の中で、実家のことが思い出される。エルを殺して捨てようとした人達。