お化けなんて言われたくないから、使用人が身体をごしごしと洗う間は、口も開かずにおとなしくしている。時々強くこすられすぎて背中が痛くなったけれど、それでも文句は言わなかった。
誰とも口を聞く機会がないまま、一年、二年と過ぎていく。
そして五歳になったある日、エルレインの部屋にやってきた見知らぬ男達に縛り上げられたかと思ったら荷台に放り出された。
「いいな、この娘を魔物が出る場所に連れていき、そこで殺せ。そこで放置しておけば、魔物があとかたもなく食らいつくすだろう。そこまでは死なない様に気をつけろ」
「わかりました。任せてください」
伯爵の手から、男達に渡ったのは、きらきらと光る金貨の入った革袋。
そうして縛り上げられたエルレインは、ごとごと揺れる馬車に積み込まれて伯爵家を後にした。
「……このあたりでいいか」
誰とも口を聞く機会がないまま、一年、二年と過ぎていく。
そして五歳になったある日、エルレインの部屋にやってきた見知らぬ男達に縛り上げられたかと思ったら荷台に放り出された。
「いいな、この娘を魔物が出る場所に連れていき、そこで殺せ。そこで放置しておけば、魔物があとかたもなく食らいつくすだろう。そこまでは死なない様に気をつけろ」
「わかりました。任せてください」
伯爵の手から、男達に渡ったのは、きらきらと光る金貨の入った革袋。
そうして縛り上げられたエルレインは、ごとごと揺れる馬車に積み込まれて伯爵家を後にした。
「……このあたりでいいか」


