辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 何かいいことがあったのかな、とは思ったけれど、彼の席からは離れている。もしかしたら、あとで話を聞く機会があるかもしれない。

「ロザリア様、お帰りなさいませ!」

 エルの言葉を合図にしたように、宴会が始まった。アルドの率いる隊は、今夜が待機当番らしい。待機当番は、こういう時でも酒を飲むことは許されないのだ。

「あらあらあらあら、この揚げ物おいしいわ!」
「母上、それはフェザードランの揚げ物です」

 真っ先に唐揚げに手を伸ばしたロザリアは、揚げたてアツアツの唐揚げに感銘を受けたようだった。フェザードランの肉だというラースの言葉に目を丸くする。

「今までは、焼いた肉しか出てこなかったのに……私も、料理は苦手だから……」

 辺境伯夫人も、ここで暮らしていた頃は厨房係に加わっていたそうだ。だが、彼女も料理があまり得意ではなかったという。