辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ロドリゴに目を向けられ、エルはぴしっと手を上げた。ここに専属料理人がいるのだ。

 エルがやっているのはレシピの提供と、調理の指示出し、それから最終的な味の調整が中心だけれど、辺境騎士団の料理人の一人であるのだ。

 以前よりはずっとおいしいものが食べられるのは間違いない。

「本当に?」

 少しばかり、ロザリアが信じられないような顔をする。

「エルにお任せくださいなっ!」

 おいしい料理を出したら、ロザリアはどんな顔をするのだろう。それを思うと、エルもわくわくしてきた。

 



 厨房に入り、樽の上に立ち上がったエルは、右手を突き上げて宣言した。

「それでは、ロザリア様のために調理を始めまぁすっ!」
「おーっ」

 と、騎士団員達がそろって返事をする。

 ロザリアがここに滞在している間は、三兄弟は料理当番を免除されるらしい。