辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ましてやエルはまだ五歳。昼寝の時間も必要だ。子供には、睡眠時間が必要なのだ。

「おねむのお時間、か。そうだな――」

 そして、そろそろ昼寝を始めなければならない時間だ。

「エル、俺の分は? 父上が食べちゃったからもうない?」
「ハロにぃにはこれだけ食べていい――ロドリゴ様はだめって言った!」

 小皿にハロンの分を取り分けてやったら、そこにロドリゴの手が伸びた。子供のおやつに手出しをするとはどういう料簡だ。
 ロドリゴの手を掴んでじぃっと睨みつけたら、はは、と笑われた。手を引き抜いたかと思ったら、エルの頭をぐしゃぐしゃとかき回してくる。
「ロドリゴ様、こちらにいらしたんですね」

 ロドリゴに頭をかき回されていたら、ジャンがこちらに顔をのぞかせた。ロドリゴを探していたらしい。

「おう、ジャン。これ、食え。美味いぞ」
「あー!」