辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 ちょうどキャラメルソースが完成したところ。ジェナを手に、ハロンはロドリゴの方を振り返る。

「……そうか。で、胡椒は何に使うんだ?」

 エルの手に、ミルがあるのに気づいたらしい。

「ナッツ、甘くてしょっぱい。そこに辛いの入れる。大人のお味」

 むふーと鼻息荒く説明したけれど、ロドリゴには今一つピンと来ていないようだ。

「ロドリゴ様、見てたらいい」

 今度はキャラメル作りである。これもジェナにお任せ。エルが自分でやろうとするのはまだ早い。いずれはと思っているけれど。

「甘い香りがするな」
「ふふん、これからですよ。ロドリゴ様。ハロにぃに、ナッツにソースをかけてくださいな」
「これでいいか?」

 とろりとしたキャラメルが出来上がったところで、ナッツに絡める。そして、ここからが最後の仕上げ。

「ロドリゴ様。胡椒、がりがり、して」
「がりがり……おお、そうか」