辺境騎士団のお料理係!~捨てられ幼女ですが、過保護な家族に拾われて美味しいごはんを作ります~

 明日、試してみよう。そう決めると、エルは手を伸ばして明かりを完全に落とす。早く寝て、明日やるべきことをやったら、ジャンのための甘味作りだ。



 昼食を終え、夕食の仕込みを終えるとエルは腕まくりをして気合を入れた。ふんすっと鼻息も荒く食料保管庫に向かう。

「ナッツを出す」

 最初にそう言ったけれど、ナッツが置かれている棚は高かった。椅子を運ぼうにも、椅子が重くて動かない。

「ハロにぃに、手伝ってください……」
「任せて」

 エルが届かない場所も、ハロンなら届く。ハロンは棚からナッツの保管されている瓶を次々に卸してくれた。

 まずはナッツの調理だ。クルミとアーモンド。それからこの地でよく食べられている名前のわからないナッツ。

 それらをひとつかみずつボウルに入れる。大匙一杯分の塩水をからめたら、あとはジェナにお願いだ。

「火、つける」