すぐに表情改めたジャンは、エルのお腹に手を回してきた。ぎゅっとそのまま抱きしめられて、エルはおとなしくなされるままになっている。
ここで生活するようになってから、気が付いたことがある。柔らかくて温かくて小さなものを抱きしめると、どうやら皆ほっとするらしい。
エルのことを抱きしめる騎士団員というのは存外多く、エルもそういう時にはおとなしく抱きしめられている。エルがそうすることで、心穏やかに過ごすことができるのならお安い御用だ。
ひそかにアニマルセラピーみたいなものだと思っている。
「さて、そろそろ待機の時間が終わりますね……よかったら、これ、どうぞ」
「いいの?」
「ええ。エル様に食べてもらえたら、きっと兄も嬉しいでしょうからね」
ジャンの兄が喜ぶ理由がわからなくて、エルは首をかしげてしまった。
「兄の好物だったんです」
「兄……」
ここで生活するようになってから、気が付いたことがある。柔らかくて温かくて小さなものを抱きしめると、どうやら皆ほっとするらしい。
エルのことを抱きしめる騎士団員というのは存外多く、エルもそういう時にはおとなしく抱きしめられている。エルがそうすることで、心穏やかに過ごすことができるのならお安い御用だ。
ひそかにアニマルセラピーみたいなものだと思っている。
「さて、そろそろ待機の時間が終わりますね……よかったら、これ、どうぞ」
「いいの?」
「ええ。エル様に食べてもらえたら、きっと兄も嬉しいでしょうからね」
ジャンの兄が喜ぶ理由がわからなくて、エルは首をかしげてしまった。
「兄の好物だったんです」
「兄……」


