けれど、自分はこんなところに送られる人間ではなかったという意識がどうしても抜けないのだ。自分の腕なんて、この地では下から数えた方が早いのだと、身体に叩き込まれたはずなのに。
「お手紙、難しい?」
首をかしげて問われる。アルドは地面に直接腰を下しているから、立っているエルと目の高さは対して変わらない。真正面から視線を合わされた。
なんとなくではあるが、逃げてはいけないという気にさせられる。
「そうっすね、難しいっす」
「なんで?」
これが、子供のなんでなんで攻撃か。苦笑いしながら、アルドは続けた。
「お嬢さんにはわからんかもですが、俺、左遷なんすよ」
「さーせん」
「左遷」
「させん」
同じ言葉を繰り返し、うんうんとうなずいている。
なんだかその様子を見ていたら、心情を吐露してしまってもいいのかもしれないと思った。
「お手紙、難しい?」
首をかしげて問われる。アルドは地面に直接腰を下しているから、立っているエルと目の高さは対して変わらない。真正面から視線を合わされた。
なんとなくではあるが、逃げてはいけないという気にさせられる。
「そうっすね、難しいっす」
「なんで?」
これが、子供のなんでなんで攻撃か。苦笑いしながら、アルドは続けた。
「お嬢さんにはわからんかもですが、俺、左遷なんすよ」
「さーせん」
「左遷」
「させん」
同じ言葉を繰り返し、うんうんとうなずいている。
なんだかその様子を見ていたら、心情を吐露してしまってもいいのかもしれないと思った。


